
[アイシン精機] 愛車の剛性強化に…走りが変わる「ドアスタビライザー」のススメ
アイシン精機からドアスタビライザーが発売された。このパーツ、ドアロックとストライカー部にパーツを取り付けるだけで、ボディ剛性が上がり操縦性が良くなるのだという。今後、適合追加が検討されているスイフトスポーツに一足先に装着し試乗インプレッションを行った。(ノーマルスイフト[型式Z C83C]へは適合済。)
元々剛性の高いスイスポに効果はあるのか?
スイフトスポーツといえば、コンパクトカー屈指のスポーツモデルで、ボディの剛性感も高く、小さいけれどがっしり感のある乗り味とシャキッとした歯切れのいい操縦性が持ち味。そんなスイフトスポーツにつけて、果たしてどのくらいの効果があるのだろうか?
確かに小さな剛性パーツが操縦性に効くのは経験的に知ってはいるが、大抵はボルトで止めたり、接着剤で貼り付けたりと、それなりにボディへしっかりと固定するものがほとんど。そして今回試したアイシン精機のドアスタビライザーは、従来のドア側スタビライザー付きのストライカーを交換する形で取り付け、ボディ側にくさび型のパーツを追加で取り付けるタイプの製品だ。
スイスポ自体がレベルの高い剛性を持っているので、そこまでの効果を全く期待しないまま走り出したのだが…。走り出すどころか、動き出した時のハンドルの重さからしてまず違う。手応えがしっかりして、ちょっと重めになっている。
切ったハンドルを戻していくと、セルフアライニングトルクが強くなっていることが分かる。要はハンドルの戻りも強くなっているのだ。
リニアに、ダイレクトに走りの楽しさを実感させてくれる
感覚的には、今までどこかに逃げていた力が逃げずにステアリング(≒タイヤ)にダイレクトに伝わっている感じ。走り出してみると、手応えがはっきりしていて、直進がしっかり出ている。そこからハンドルを切り出すと、切ったハンドルの量とハンドルを切る速さにかなり正確に、応答してくれる。
とくに明瞭なのがハンドルの切り始めのところ。ドアスタビライザーなしで走った時は、指1本か2本くらい切り出すまでの手応えが少なめだった。でもそれはタイヤがねじれ、コーナリングフォースを発生するまでのタイムラグだろうと思っていたのだが、ドアスタビライザーを付けると、ハンドルを切り出した瞬間から応答があり、切り足していくと操作に遅れなくタイヤが曲がる力を強めていき、クルマが曲がっていってくれるのだ。
こう書くと、すごくシビアな印象を受けるかもしれないが、決してそんなことはない。操作に対してよりダイレクトに応答が出るようになったということ。過敏になっているわけではない。だから山道を走っていると、ハンドルの切り出しで迷わないし、タイトなカーブでも慌ててハンドルを切る必要がない。ハンドルを切り出した瞬間からクルマが曲がる意思を見せてくれるので安心できるし、ハンドルを切り足すとその分正確にクルマが曲がっていってくれるので、クルマの動きが掴みやすく、その点でも安心して走れるのだ。
剛性パーツとかチューニングパーツというと、走り屋さん向きなイメージがあるが、むしろガンガンの走り屋さんよりもドライブを楽しみたいとか、クルマを運転するのが好きといったドライバーにこそ合っているのではないかと思う。
曲がるだけじゃなく直進性も向上する



※効果の感じ方には個人差があります。製品についての詳細はHPをご覧ください。尚、本製品は適合した車種のみ装着をお願い致します。
この記事へのコメントはありません。